今月の表紙も多才な障害者アート。
「マンション」まあるい広場/石川将博さん
様々な人の思い、暮らしが色彩で表現されている。
発想が純粋で、素晴らしい。
表2はロータリーソングの募集。
クラブが誇る独自の歌を応募すれば6月号に掲載される。
締切は3月31日
P5 RI会長メッセージ。
[THE MAGIC OF ROTARY]についてのメッセージ、
今回はアーチック会長のイニシアチブの原点ともなった
「水と衛生」についてのマジック。
水プロジェクトはロータリーのインパクト、パートナーシップ、
生活改善への揺るぎない献身を象徴しているとも。
国際機関、地元団体と協力し合うことでマジックが輝く、
思想がぶれない、最もわかりやすい解説だと感じた。
P7~17
特集-水と衛生月間 トイレが使えない恐怖―
表紙の文字が怖い。
字面が感情を持つ。雑誌の編集にフォントの選定は大事なファクター
だと感じた。トイレ先進国日本、という書き出しも上手い。
だから水が止まった時大混乱が起きる、災害時の様々な具体例を紹介し、
おぞましい写真や漫画まで駆使してその恐怖をとことん伝え、
災害用トイレの備蓄やいざというときのための衛生管理に繋いでいく。
読み応えあり。
P14~19
RI会長エレクト
「マリオについて知っておくべきこと」
新しいRI会長の紹介記事。そのストーリーには、
マリオ・セザール・マルティンス・デ・カマルゴ氏を語る
新鮮で素晴らしい言葉が溢れている。
その言葉を並べていくだけで彼の人柄、指導力のすべてが理解できた。
会長就任が決まった時の「ホントに良いんですか?」
同じロータリアンであるデニース夫人と共に
ロータリー財団のメジャードナーであること。
ブラジル印刷業界のコンサルタントであること。
憧れのピアノ、スタンウェイをプレス製造研修終了時に演奏し、
それを最後にピアノをやめたこと。
「印刷業者には無知を亡くす使命がある」
「ロータリーは最高のリーダーシップを学ぶ場」
「ロータリーの会長がすることは、人前で話すことと飛行機に乗ること」
「何も求めず、何も断らない」
会員増強のマリオと呼ばれ
「安定という言葉は人を安心させ、停滞という言葉は人を行動させる」「UNITE FOR GOOD」というメッセージ
「人の欠点を探すのではなく、人の才能を見つける、
そこにロータリーの存在価値がある」
RI理事として「環境」を重点分野に取り込んだ人。
街を歩いて街を識るハイキングの愛好家、
三木明財団管理委員の発案で任天堂のスーパーマリオになり、
そのキャラクターになり切れる人・・・ホントにいい人のようだ。
P20
視点 ガバナーのロータリー・モメント
●「バッジで繋がる・バッジが繋げる」
素晴らしいロータリアンとの出会いを語られた2770地区の女性G。
●ポートランドのメイクアップ体験でパトカーで送迎され、
国情の違いに驚嘆された2790地区のG。
●高校の大先輩でもあるPDGから「ロータリーの綱領は目的とすべき」
と時代に先駆けて諭され、没後感涙された2800地区のG。
●賞は競うものではない、クラブの成長や地域への貢献のための推進力、
と目的を完遂された2820地区のG。
●チームポリオの一員としてパキスタンでワクチン接種を体験、
世界とつながるロータリーを実感できたと語る2830地区のG。
●エキサイティングな毎日の中で心に残るロータリーモメントが
「NEXT ONE」という2840地区のG。
●「命は努力して得たものではないので勝手に使えない、
その答えをロータリーが教えてくれたというのは
論語読みの2580地区のG。
●正月におかめ、ひょっとこになりいろんなロータリーファミリーを迎え、
おせち、お雑煮を振る舞っている国際派2590地区のG等々、
それぞれ違った味のあるガバナーの話は面白い。
P24~25
「THE PARTNER ― 探訪 ③」
ロータリーの関係事務所を編集部が探訪するという企画、
今回は「ロータリー文庫」一度も利用したことがなかったが、
文庫への年間アクセスは2万件もあるらしい。
東京RCの「50年史編纂事業」で集めた資料の散逸を惜しんで、
日本初のRI会長、 東ケ崎潔氏の事務所で開設、
RIの認可がなかったためRI関連の資料収集に苦労したという。
個人の論文、意見、クラブや地区の記念誌なども収蔵されているので、
是非活用してみたいと思った。スマホでも検索できる。
パスワードはG事務所に送られているそうだが、誰も知らないみたい。
そういう意味では「PARTNER」というページは役に立つ。
P26~27
よねやまだより
Campus&Diary
知れば知るほど・・・5年目の日本生活
一つの言語の中に「漢字」「ひらがな」「カタカナ」の
3種類があることに驚き、日本に関心を持ったイタリアからの留学生
日本とイタリア、その習慣の違いに興味津々
約束の時間が守られる(イタリアは公共機関までルーズ)
24時間営業のコンビニ、テイクアウト商品の多さ
※ただイタリアにナポリタンはないらしい、日本のオリジナル
イタリア人の旅行は1箇所をじっくり
日本の旅行は写真を撮ったら即次へ
趣味は合気道、と妖怪を調べること、とか
ユニバーサル観光を通じて世界の誰もが
一緒に楽しめる共生社会の実現を目指している。
P28~29
People of Action around the globe
世界中で活躍する「世界を変える行動人」
P30
PICK OUT PROJEKUTO
知見を深め、知己を得る
第2700地区新会員研修会・交流会
地区をあげて衛星クラブ設立に尽力し、現在8クラブと国内最多の
衛星クラブを擁し、新設クラブ日本一基金(300万円)を開設、
会員数が減少から増加に転じた2730地区で
新会員研修会・交流会が開催された。
退会者が多い入会5年未満の会員と全衛生クラブメンバーを対象にした
催しで対象者の40%、359人が参加したという。
「ロータリーとは何か?」を学び知見を広め、交流会で知己を得る
というプログラムは大好評で、在籍会員の満足度を深め、
会員維持に努めることで会員増強に繋がるという。
我が地区でも、数年前から「新会員研修セミナー」を年に1度実施。
参加者が少なく、苦慮しているが、この記事には励まされた。
因みに今年は4月6日(日)RLIの神様、中村靖治PDGを招聘し、
都城での実施を計画している。2700地区の例を参考にしたい。
P31-33
ROTARY AT WORK
各クラブの奉仕プロジェクト担当者は必見のコーナー。
この半年でこのコーナーは見違えるほど堂々たるコーナーになった。
投稿の選定が変わったようで内容が面白く
各クラブの奉仕プロジェクトでも役に立つものが多くなった。
【今月号では】
・「思い出の写真で孤独を癒やす」集団生活から自活へ旅立つ児童養護施設の子どもたちへ、在所時のフォトブックを贈る。
・「進化するペンシルプロジェクト」
未使用に終わった鉛筆などを集め海外に贈るプロジェクトで
現在は、生活用品や野菜、飲み物も混じえ26年も続いている。
・「未来のスター選手が躍動」
他の大会で出場機会が得られなかった子どもたちのフットサル大会で
プロチームや地元企業も協賛している。
・「Xマスバレーボール大会」こどもの未来のための協働」
参加者へのプレゼントにメロンパンを配り、「手に手つないで」を合唱する
これは我が2730地区佐土原RCのRotary at Work
・「お馬さんたちとの時間を安全にたのしんでね」
・「備前焼で深める地域住民の絆」
小学校で備前焼体験を行う
・「早朝の駅前で飲酒運転撲滅の軽薄活動」
P34
2024-25年度地区大会略報
RID2570 2660 2550 各地区
P35
ELEVATE ROTARACT
2520地区の仙台泉RACは、
仙台の名山泉ケ岳登山道と水神石碑の清掃活動や
地元のイベントに積極的に参加協力している。
地区全体での活動をと取り組むことで、クラブ会員同士の
交流と親交が生まれ活動の輪が広がる
P36
NEW GENERATION
縁あってロータリーに触れた若者たちの現状。
今回はローテックスのグラフィックデザイナー
「美しいデザインだけを提供するのではなく、人々が感じ、
行動するきっかけとなるようなデザインを生み出したい」
という素晴らしい意見。
私も同業者なので「その通り、そのまま頑張れ」と言いたいですね。
デザイニングとは企むことと訳される。
人の心を揺さぶるデザインを創作してほしいと切望する。
もう一人は「やりたくない、それでもやるしかないなら
とことん楽しもう」というローターアクター
の二人が紹介されている。
P37
パズルと詰碁
P38
エバンストン便り
アメリカのWHOの脱退生命関するロータリーの声明が掲載されている。
アメリカのトランプ大統領が、何を血迷ったのか世界保健機構
(WHO)からの脱退を表明し、
今まで協力してきたGPEIのパートナーを降りてしまったが、
ロータリーは「ポリオのない世界」という約束を果たすため
引き続きGPEIとの協力を決意したという表明。
予防可能なポリオからすべての子どもたちを守ることは、
今を生きる大人としてやらなければならないこと。
天然痘を根絶させたように、あと一息の頑張り、
これを否定することが人類にとっていかなる打撃となるのか、
まともな頭で考えろよ!トランプ、と言いたい心境です。
今月のポリオ現況は
なんと、なんとパキスタン2名とアフガニスタン0名
夜明けは近い。
P39
RI指定記事
マロニーロータリ-財団管理委員長からのメッセージ
「ロータリーに入会すると、コップ一杯の水を見る目が変わる、
安全な水があることに感謝せずにはいられない」
マーロニーさんらしい人間味あふれる言葉で始まる
「水と衛生」に関する大規模プロジェクトについての推奨のメッセージ。
うちのクラブでもアフリカの不毛の地「ジプチ」への水利支援を
進めているが、安全な水を飲めない人が世界に20億人もいる
という現状を 安穏と安全な環境で生活する日本の誰もが
考えてみるべきだと痛感させられた。
P40
「パズルの答え/詰め将棋の答え」
P41~
お知らせ
ひっくり返して縦組みに移ると
P4-8
SPEECH
財産と命を守る防犯マニュアル
犯罪コメンテーター・犯罪評論家・元警察官 佐々木成三氏
この講演は凄い。いちいち身につまされる。
警察だけに頼らず自分で財産を守る時代 。
IT化が進み高齢者が情報をうまくキャッチできない。
そこが特殊詐欺の付け入る隙。
しかも犯罪組織は手口をアップデートするから、
防犯対策が講じられた尻から新しい手口で攻撃してくる。
警察庁の発表では、オレオレ詐欺に始まりキャシュカード詐欺、
還付金詐欺といったよく知られた詐欺は減少傾向。
ところが、被害総額を見ると2023年は453億円、
2021年と比べると171億円も増えているとか。
次から次に新しい手口の詐欺が生まれているというわけ。
特に怖いのは予兆電話、貴金属店や行政の調査を装って
高齢者宅の財産、一人暮らしか?などの情報を収集、
対面型特殊詐欺は固定電話を使い、話題のニュースに便乗、
確定申告のシーズンは国税庁を騙り、
マイナンバーカードの普及では、マイナポイントを餌に、
クレジットカード情報、銀行の口座情報を盗み、
災害頻発時には支援金詐欺というように手口が変遷する。
警察官や弁護士を騙る示談金詐欺、キャッシュカードを預かる預貯金詐欺、
更に今全国では架空料金請求詐欺、
パソコンがウィルスに感染したと警告音を出し、
サポートセンターに電話をさせ、電子マネーで架空料金を支払わせる。
警告音は電源を切ればもとに戻るらしい。
警察を騙るキャッシュカード詐欺は芝居がかった演技で
切込みを入れたキャッシュカードを預かり、引き出すという手口。
カードはカード情報やICチップを避ければ切込みを入れても使える。
また若い人相手の闇バイトも横行、情報を判断する力は、
デジタルを駆使する若者に欠けているという指摘がある。
確かに自由自在にスマホを活用している若者が情報モラルを
キチンと心得ているかといえば、そうじゃないようだ。
特殊詐欺を防ぐための機械警備、迷惑防止機能付き電話機や
防犯カメラ+付加機能。 センサーで感知したら、ヒカリで威嚇、
音でも威嚇、ネットに繋いで映像を確認し、
防犯カメラのマイクで警告と言いたものまであるとか。
でもいちばん大事なのは刑事力 (デカリョク)
つまり知っていると思い込んでいるモノを疑ってみること、と
ファクトチェック、情報の裏付け。思い込み、先入観の排除だとか、
読みながら頷いている高齢者の自分がいた。
これは間違いなくためになる、必読です。
P9-12
この人訪ねて
日本中のユニークなロータリアンを取材する「この人訪ねて」
今回は、情と理のバランスで実行するマルチ活動家、
岡山東RCの平野光司会員。
森永製菓からUターンして地元の製菓会社に転職。
そこからが余人とは違う。「争うのは嫌い」な性格故に
ライバルを作らず、共存共栄を図る。問題点をそのままにしない。
フードロスが気になったら廃棄される地元の果実を使って
ゼリーやフルーツスイーツに仕立ててしまう。
障害者アートに感動したら商品パッケージに採用し
アートそのものの価値を高める。
人に言えない恥ずかしいミスをしたら、相談できる仲間を見つける。
フルーツスイーツの「果実工房」、障害者アートの「ありがとうファーム」、
後進育成の「古新田大学校」は、こうして生まれた。
多士済々、ロータリーには素晴らしいメンバーが居る。
P13
にっぽんふうど
今回は「仁義なき広島の戦い」編、
筆者の久保田さんは、カープ熱に感染して横浜で赤ヘル応援団に、
当然ホームの広島では「広島お好み焼き」を食べる。
広島では広島はつけないで単にお好み焼きと言うらしいが、
大阪人の私には「異議あり!」お好み焼きは大阪が本場じゃい!
広島にはお好み焼き以外にも、日本一の牡蠣がある。
広島の牡蠣、最近は瀬戸内レモンを搾って食べるのが流行りとか。
普通は岩に付着するが養殖牡蠣はホタテの貝殻に付着させ
竹を組んだ筏で育てるとか・・・
牡蠣通のつもりだったが知らなんだ。
P14-15
俳壇・歌壇・柳壇
P16-18
友愛の広場 FRIENDSHIP PLAZA
何か言いたい、何か書きたい、ロータリアンのためのコーナー
日頃思うことや、海外体験、感動体験、時局雑感など何でも可。
ロータリアンは結構、一家言を持った方が多い。
今月の投稿の中で我が2730地区指宿RC大重勝弘PDGの
「超我の奉仕で見た子どもたちの輝く目」が掲載されている。
超我の奉仕は単なる標語ではない。
インドやフィリピンへの海外支援で日本の子どもたちに見られない
子どもたちの輝く目を見たときにそう思った、と記されている。
まさしくロータリーのマジックですよね。
P19
卓話の泉・私の一冊
卓話の泉は友編集部に送付されたクラブの会報、週報に掲載された
卓話の中から選ばれる。今回は「鍼灸」
戦国時代に曲直瀬(マナセ)道三が医業を確立、打鍼法を発案した
と書かれているが、わたしの実家は江戸時代初め
大阪で道三流医術の医院を開設、300年以上続いたが
祖父の時代に廃業しているため興味をもって読ませて頂いた。
薬に頼らず身に備わる自然治癒力を引き出す。という
この医療は、将来の医療の重要な選択肢として予防医療に貢献する
と書かれている。確かにその効果は身を持って体験し理解できる。
私の一冊は「台湾流通革命」
P20
ロータリーあるある相談室
結構「あるあるそういう事」とか「いるいるそういう人」とかの話題は多い。
今回は「ロータリーでは「はい」か「YES」か「喜んで」の3択しかない。こんな自由のないロータリが存続していくのか?」という問題。
シベリア抑留中無謀な要求に「どうせ死ぬなら生き生きと『はい喜んで』の精神でこなした方が良い」と考えたことが始まりとか、これはパワハラだ、この悪しき考えは亡くすべき、というご意見。と、考えすぎ、能力を認められての要請なら喜んで受ければいいし、嫌なら断る、そんな体質を変える勇気も必要ではないか、という大先輩の解答・・・いかがでしょうか?
P21
最後が「声」
友を読んで感激したり、共感したり、逆に「それは違う」と立腹したり
そういう感想を集めたコーナー