『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。 ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2024年10月9日水曜日

ロータリーの友 2024年10月号ダイジェスト

 今月の表紙は障害者アート『秋の夜長』。牛乳パックを原料とした再生紙で木片を包みその上に絵を描くという面白い試み。白いお皿に映えて目を引く。一つ一つが個性的で見入ってしまう。

2は広告、結構目を引いて印象に残る。広告効果の高いページ。

P5 RI会長メッセージ

1024日世界ポリオデーに向けてのメッセージ。メジャーリーグで、自転車ツアーで。パリオリンピックに合わせたアスリートの活動で、チーム一丸となってポリオ根絶と取り組んでいる。世界の子どもたちと約束したポリオの根絶は今や私達の義務。世界のみんながポリオ・ソサエティ参加することから活動のヒントが生まれる。

P713

地域社会の経済発展月間の特集

歴史を紡ぎ、未来へ

名士の足跡とロータリ-クラブ

あなたの住む町にも必ずいる名士を通じて、その地のあらがえない魅力を発信しませんか?と呼びかける。

静岡長泉の米山梅吉

富士山と接する愛鷹山と御殿場を水源とする黄瀬川に挟まれたこの土地には頼朝挙兵の時、駆けつけた義経と出会ったのが黄瀬川という物語を始め、牛ヶ淵や鮎壺には、滝につきもの悲話も多い。その鮎壺といえば、日本ロータリーの創設者、米山梅吉の故郷。当地の長泉RCは米山梅吉記念館への支援を目的に設立され、銅像を建立、梅吉翁物語を町内全世帯に配布。命日の428日を米山梅吉デーに制定し、子どもたちに奉仕の心を学ばせ活動をしている他、旧記念館をこども図書館として復活させ、2019年には生誕150周年を記念して「梅吉まつり)を開催した。まさしくロータリーとともに歩む町。県内で唯一人口が増えている町というのも感心させられる。


埼玉深谷の渋沢栄一

深谷といえば、利根川と荒川に挟まれた肥沃な土が生み出すブランド野菜深谷ねぎを初めとする野菜や花の産地、と稲荷山古墳の鉄剣、埴輪や土師器が残されているように土を使った産業、レンガ生産でも知られる。そのレンガに関わっているのが、近代日本資本主義の父、渋沢栄一。この地のクラブは、渋沢の縁を辿って、北海道十勝清水や陸奥白河、世界遺産の富岡製糸場の建設にも関わったことから清水のRC友姉妹盟約を結んでいる。また市役所と協力して「渋沢栄一とお札コーナー」を作るなど一過性でない経済の発展を企図している。そういえば、渋沢の「道徳経済合一説」はロータリーに通じる。


大分中津の福澤諭吉

修験の霊峰英彦山と耶馬渓。希少な水鳥ヨシガモの飛来地として知られる景勝の地は、数多くの偉人を排出した。秀吉の軍師、黒田官兵衛が築いた中津城に入った細川忠興は利休七哲とも言われた茶人、そのあと入封した奥平氏は蘭癖大名と呼ばれ、その気風から解体新書の前野良沢、歯科学の祖小幡英之助、ペースメーカーの父、田原淳らを排出した。「学問のすヽめ」を著した福澤諭吉もその一人、中津市は「蘭学の里、中津」をPRするため様々な取り組みをおこなっている。子どもから「僕のおじいさん、おばあさんは何人いるの?」と聞かれ、30世代まで遡ると10億人になることを計算した精神科医は、中津RCの向笠廣次、日本から二人目となるRI会長である。


P14-15 

コラム「常識関門」の3人を巡る考察

米山梅吉の著書「常識関門」を軸に、この特集で取り上げた、米山、渋沢、

福澤「三傑の縁」について考察している。明治維新という節目に生きた

3人、米山は福澤、渋沢とは親子ほどの年の開きはあるが、渋沢は「富を

作り之を使用すべき、を説くと共に仁義道徳の重んずべきを唱えた、と評価

し、米山記念館には渋沢の「論語と算盤」を思わせる展示物がある。東京

ロータリーでは、渋沢の養育院を支援し、渋沢が謝辞を述べたという記録

もある。福澤は、米山が師と仰ぐ勝海舟を批判者ではあったが、権勢に

屈せず、富貴を求めない大常識家として敬っており、福澤の「時事新報」に

職を求めた記録も残っている。渋沢、福澤の関係もお互い敬い合う仲だった

ようだ。史実を見ると、この三傑の縁の不思議さ、深さが覗える。


P16

 世界ポリオデーPR

1024日、世界ポリオデーに向けて活動を記録しよう


P16‐21

よねやまだより

米山月間の特集

(公財)ロータリー米山記念奨学会の歴史から米山学習会の活動の様子、

上海では、千葉南RCと共同で自閉症の子どもたちに職業訓練支援を行い、

製品化されたパンは地域の人気を集めている。さらに学友が資金を

出し合って農地を借り施設の子どもたちとともに作物を作る

「友愛農場」を始めた。

モンゴルでは、創立10周年を迎え、日本からロータリアンも参加、

エクスカーションでは、乗馬体験や民族音楽を楽しんだ。

ベトナムでは、10番目の米山学友会が誕生。周辺の米山学友、

日本のロータリアン、日本の首席領事も参加した。

台湾では、創立40周年、台湾で学ぶ日本の若手研究者への奨学金制度も

軌道に乗り、奨学生は累計61人を数える。


最後に米山記念奨学会資料が添付されている。


P22‐31

カルガリーへの誘い

GOING TO MON’KINSTSIS

先住民族ブラックフット人のボディランゲージでは、肘をたたくと「モーキンスツィスに行こう」という意味になる、国際大会の開催地カルガリーはボウ川とエルボウ川の合流点で大きく湾曲し肘(モーキンスツィス)のカタチに似ているからだとか。この街のシンボルでもあるカルガリータワーに昇ると、西にグレートプレーンズの大平原、その先にカナディアンロッキー。人口160万の大都市だが、都会特有の喧騒はない。世界で最も友好的な街と評される。

カルガリーの名は、スコットランドの城に因んでフォート・カルガリーと名付けられた、カルガリーとは「輝く水」という意味。ロッキー山脈の深い原生林の中にある世界一魅力的な湖、ルイーズ湖。近くにはホットスプリング、温泉もある。最後のページは「食」。カウタウン(牛肉の町)にあるアルバータ牛のステーキ。その他行ってみたくなるCaffeRestaurantが紹介されている。登録は割引料金が適用される1215日までに




P32-33

People of action around the globe

世界中で活躍する「世界を変える行動人」

今月はポリオ根絶との取り組みを特集

 ポリオ根絶活動のイメージを一新した恐竜着包みレース。フランス

 地域の名称を背景に自撮りフレームを作成し

世界ポリオデーの記念撮影。南アフリカ

 ポリオシンポジウムでのインタビューを基にドキュメントを制作

目の前にある歴史を実感するという体験に生徒たちも感激。アメリカ

 東京三鷹RCの宮崎陽一郎さんが行った日本縦断自転車ツアー

イタリアのR誌のインタビューに「行動しなけりゃ、意味ないね」

これは、宮崎G年度のスローガンになったとか。日本

 夫婦とも元ガバナーというお二人が始めたポリオ根絶の資金集め

Zoo of Love」ぬいぐるみの販売は寄付としての売上8000万円。

コロンビア


P34-36

ROTARY AT WORK

従来、「ロータリーアットワーク」には、募金活動や清掃活動、医療機器や

教育資材の贈呈など、似たりよったりの投稿が多かったが、

最近は、いいアイデアだね、とか目の付け所がいいね。という関心を誘発する

報告が増えてきた気がする。

「タイ・コーンケーン市に防火衣装寄贈」

「国際理解のためのワークショップ」「生徒の居場所発見に協力」

IACが学校祭でポリオ根絶募金」「木の工作で「ふれあい」を創出」

「笑顔いっぱい、児童福祉施設での夏祭り」

「夏祭り運営サポートでコミュニティ充実」等々、アイデアが新鮮。


P37

ELEVATE ROTARACT

富良野RACはスポンサークラブが始めた「小学校学級新聞コンクール」を引き継ぎ

審査方式や運営をブラッシュアップ、事業を発展させている。その他企画を個人が持ち込む「持ち込み例会」や「友誌の定期購読」を実行するなど、素晴らしい活動に驚かされる。ロータリークラブでも見習わねばとつくづく思った。

P38

NEW GENERATION

縁あってロータリーに触れた若者たちの現状。

今回は「子どもを支援することで、この国の未来が紡がれていく」と

大学院で学んだ幼児教育を実践するローターアクターと

青少年交換プログラムを終了し、その後も活動するため地区で青少年交換学友会を立ち上げたローテックスからの寄稿。

P39

パズルと詰碁知り

P40

エバンストン便り

震災から復興に取り組むトルコ支援の報告と傷ついた動物を救うための

動物クリニックの設置の報告、

RIの現況(会員数、クラブ数外)とロータリー財団の現況

理事会決定事項、RI国際大会の予定、統計

関心のある方は是非お読み下さい

また野生型ポリオウィルスの症例数の推移が右下に記載されている。

現況はパキスタン16名とアフガニスタン17名先月より増えている。

毎月、ポリオの現況が掲載されるのは、関心を持ち続ける上で大いに良い。


P41

RI指定記事 

マロニーロータリ-財団管理委員長からのメッセージ

「世界ポリオデー」についての記述。ポリオプラスを立ち上げロータリーの

行動計画の模範としたロータリアンで感染症専門家、ジョン・セバー氏の

逝去を悼み、その功績を称えるとともに、新たな決意が表明されている。

「目標までの道程は予測不能で後退することもある(アフガニスタンとパキスタン

でポリオ症例が増えた)が、私達はまた立ち上がる。セバー氏が先導してきた道は、数え切れないほどの人々が後に続いている。ポリオのない世界を実現することは、

人類のためになるだけでなく。次世代のための懸命な投資でもある」

P42-45

New Generation輝く若者をご紹介ください  案内

世界ポリオデーイベントフォトコンテスト募集 案内

表紙を飾る絵大募集 案内

P46-47 

諸々のお知らせ、案内

投稿要領、クラブの誕生・終結、会員数、分布図等

お知らせ 


ひっくり返して縦組みに移ると

表3 ロータリーの友電子版PR『ロータリーの友と私』

「『友』の委員になってレポート書かなくちゃって思うと、

ちょっと本気で読むことになる。

そうすると、見過ごしがちな記事にも目が留まる」

まさにそのとおりだ


P4-8

SPEECH

全国の大会、講演会のプログラムからチョイスした講演の要旨。

今回は、2790地区のRYLAでの講演。

房総半島で被災した講師、堀田了誓氏(鋸南RC)が、この災害を教訓として、

「災害時相互支援」に関する覚書を周辺6クラブで交わし、共に被災地に入り

学んだことを今に活かしている。台風被害は暴風と大雨が通例だが、鋸南町は

風災という極めて珍しい災害形式に襲われた。屋根はほぼ全滅、ブルーシートの町となり、長期にわたる停電。その後が吃驚。カビの大発生に一番悩まされたという。

支援しようと思っても、「助けてください」といえなくてボランティアを拒否し、

支援から取り残される人もいるらしい。災害に関わるということは、

被災者の痛みはわかる、感じたいという気持ちを持ちながらボランテイアを

続けること。被災地の被災者でありながらその経験を活かしボランティアを

これからも続けていく、との決意には感心を通り越して感激した。


P9-12

この人訪ねて

日本中のユニークなロータリアンを取材する「この人訪ねて」

今回は、国生み伝説ゆかりの神社に「下命赴任」した一徹宮司、本名孝至さん

(津名RC)。国生みの神話でオノコロ島に降りたイザナギ、イザナミが

最初に作った島が「淡路島」とは知っていたが、この地にイザナギを祀る

日本最古の神社、伊弉諾神社があることは知らなかった。伊勢神宮とは全く

同緯度にあるらしい。私は小学校の頃、臨海学習とかで何度も淡路島に来ていたが、誰もそんな神社の存在を教えてくれなかった。これは戦後の児童教育の失態

ではないかと思う。また、神主さんは世襲だと思っていたが、転勤族の神職がいることも始めて知った。三島由紀夫に啓発され、浅間神社、熱田神宮を経て伊弉諾神社の再興に着手されたと言う。この地で阪神淡路大震災に遭遇して「私は使命があって

生かされている」という言葉には実感があった。

ロータリーには、こんな楽しい人もいる。

ロータリアンで良かったと思うこと頻り


P13

にっぽんふうど

ロータリアンが書いたエッセー

ページの色使いも優しくて気軽にちょっとした薀蓄が学べる。

今回は、駅弁の話。駅弁の発祥は意外なことに宇都宮らしい。

おにぎり2個とたくあん2切れを竹皮で包んだもので、当時は天丼より

高かったとか・・・後、サンドイッチは大船、このハムサンドが

国産ハム「鎌倉ハム」の起源だとか。横浜の「シウマイ弁当」は

シューマイウマイで「シウマイ」。「へーっ」と唸ってしまった。


P15-16

俳壇・歌壇・柳壇

P16-18

友愛の広場 FRIENDSHIP PLAZA

何か言いたい、何か書きたい、ロータリアンのためのコーナー

日頃思うことや、海外体験、感動体験、時局雑感など何でも可。

ロータリアンは結構、一家言を持った方が多い。

今月の投稿の中で「人生100年時代の家」は、まさに身をつまされる提言

ぜひご一読ください。


P19

卓話の泉・私の一冊

卓話の泉は友編集部に送付されたクラブの会報、週報に掲載された

卓話の中から選ばれる。

今回は「口臭」在日外国人の約7割が日本人の口臭にがっかりしているそうで

ちょっと考えたほうがいいと思わせる。


P21

ロータリーあるある相談室

結構「あるあるそういう事」とか「いるいるそういう人」とかの話題は多い。

今回は「見ると聞くでは大違いのロータリー」問題。

「人はみな凡夫、煩悩に惑わされるものだから気にせずマイペースで」、

「ロータリーはDEIを取り入れおざなりの例会を変える必要がある」

という大先輩の解答・・・いかがでしょうか?

P22

最後が「声」

友を読んで感激したり、共感したり、逆に「それは違う」と立腹したり

そういう感想を集めたコーナー