『ロータリーの友』は、国際ロータリー(RI)の認可を受け、ロータリー・ワールド・マガジン・プレス(『THE ROTARIAN』とロータリー地域雑誌の総称)の一員として発行されているロータリーの地域雑誌です。 ロータリーを語る時、ロータリーを思う時、私たちの心の中には各人にとってのロータリーが広がっているはずです。一人ひとりの読み手の生き方によって読み方が異なってよいと思います。なぜ『友』を読むのか、の答えの一つがそんなところにもあるように思います。

2024年9月11日水曜日

ロータリーの友 2024年9月号ダイジェスト

今月の表紙は障害者アート『金閣寺』。表と裏の表紙全体に金閣寺風景が丹念に描かれている。

作者の感動が伝わり今月も感動した。


2

分断された世界を癒す

2025年会長主催平和会議」の案内。

2月にイスタンブールで行われる、新しいロータリー平和センターの設立を

祝い平和構築のネットワークを構築するための会議。

詳細はQRコードから入れる。


P5 RI会長メッセージ

アーチック会長が会長代理としてヨーロッパを巡った時、

仲間が、アメリカ移住前の会長の祖母の故郷の村を探し出し、

訪問を企画してくれたとか。初めて見る村で大歓迎を受け親族と遭遇、

祖母の生まれた家で祖母や父の古い写真と出会い、

祖母の短編映画まで見せられ感激したという。まさにマジック。

ロータリーファミリーが、長い間つながりを絶たれていた一族を紹介してくれた。

ロータリーが自分の居場所だと感じられるよう,自分にできることを考える、

つまり帰属意識こそがマジックの原点だ。と述べられている。



P713

基本的教育と識字率向上月間の特集

Nepal & Vietnam

学校へと、つなぐ道

かつて「世界の果ての通学路」というドキュメンタリー映画があったが、

学校はあっても、様々な事情から通えない子どもたちの現状に

手を差し伸べる、日本のロータリークラブが紹介されている。

Case-1 Nepal

学校が足りず、危険な山道を1時間以上かけて通学する子どもたちに

クラブの予算内でできる支援として現地の人たちと一緒に

山奥に2教室を作ったことから始まり、

2015年の大地震被災地への支援を経て教室だけでなく、

子どもたちが学校に通える状況を作ることに移行

子どもたちの労働軽減のためのバイオガストイレの設置に着手。

薪を使わずお湯が沸かせると喜ばれている。

今では、支援した学校建設は7件、バイオガストイレは159基に

及んでいる。15年を経て周囲の環境は変化しても、

現地の子どもたちと触れあえば、心までは変わっていない事がわかる。

「支援を求める人たちがいる限り、私達は手を差し伸べる」と

結ばれている。


Case-2 Vietnam

 ベトナムでは、児童の大半が数キロ23時間を歩いて通学する。

当然天候が悪い日は欠席が多くなる。少数民族の子どもたちは固有の

言語を普段は使っていて、将来のために「ベトナム語」を学ぶことは必須。そこで自転車を小学校に贈って遠距離通学の子どもたちに貸与すること

にしたという。通学時間が短縮された子どもたちには何よりのプレゼント。放課後で友達と遊ぶことができ、基本的教育と識字率の向上にもつながった。


P14-15 

「ロータリーの友」をフォローする地区のリーダーたち

地区の組織の中で、立ち位置、座り場所が見つけられない

「友」地区代表委員にはありがたい企画。地区やクラブ広報に関して

ガバナーの代理として機関誌編集に参画する役務などとほだされて、

地区内の情報を収集しようにも。活動は、公共イメージ、広報。雑誌委員会

とバッティングし、「友」地区代表委員の存在感は常に希薄。

そんな中で、友本誌で紹介されるのは、最高のアピールだと感謝。


P16-19

友地区代表委員から一言

 友の効用について、みんないいことおっしゃっています。

こういうコーナーも今までになかったような気がします。

今年は働けるぞ、そんな気がしました。

PICK UP PROJECT

共に過ごし、共に生きる

東京山の手RCの推し活 Togethers

~例年、クラブで続ける活動の在り方


Togethersとは、「共に過ごし、共に生きるがテーマの奉仕団体。

Togethersの最後のsはあらゆる人が一緒になるという意味でsがついているのだとか、キラリンピック(運動会)をやったり、身体的・知的制約を抱えている人対象から、別な意味で社会から阻害されている養護施設の子どもたちまで加えてみんなが一緒に過ごすイベントを計画、単年度が原則のロータリーの枠を外して継続する意義を追求、13回目を迎えた今、ロータリーならではの職業奉仕をブラッシュアップ、「どんな人も働いて生きている」というメッセージを伝えるために11の職業体験ブースを開設。見せかけだけでなく本物のプロと交流することで多様な仕事の必要性、難しさも体現して、子どもたちに夢や希望を抱くきっかけづくりに貢献している。

読み終えて感動した。「どんな人も働いて生きている」というメッセージのインパクト。それを異なる障害を持つ人たち伝え、理解し協力しあうという素晴らしさ、我々もなにかしなければ、という気持ちになった。


P24-27

心は共に 東日本大震災

ロータリー希望の風奨学金

すでに13年と6ヶ月は経過したこのプログラムは、東日本大震災の被災児や孤児を支援しようと始まった奨学金で、当時は日本中のロータリーから集まった義援金の使途について賛否両論、様々な意見があったが、ロータリー希望の風奨学金は、今までに406人もの奨学生を救済してきた。継続は力、ほんとにそう思う。




P28-29

よねやまだより

今回は米山記念奨学事業の基礎知識

寄付金・財政編


2023-24年度の寄付金収入は144568万円。

その中には、恩返しの意味を持つ米山学友からの寄付も含まれる。

この寄付金は、ほとんどすべてが奨学金に使われ、管理費はわずか2,7%

米山奨学会への寄付は個人の所得税や法人税の低減が適用される。

また米山奨学会は紺綬褒章の公益団体として認定されている。


P30-31

People of action around the globe

世界中で活躍する「世界を変える行動人」

 AEDの普及に務めるイギリスのRC元会長

 貧困、又は社会的排除のリスクを負う若者の支援施設を

会員総出でペンキ塗りしたイタリアのクラブ

貧困、又は社会的排除のリスクを負う若者の割合27%はちょっと驚き

 任務中に傷を負った退役軍人とその家族を慰労するため

コンサートとお茶会を開いたインドのクラブ

 廃車になった車を野球のバットで思い切り叩くチャリティイベントで

24万円を教育活動に寄付したカナダのクラブ

 祝祭日に合わせ、過去数十年で2100万円の資金を獲得

青少年や障害者支援プログラムに活用したアメリアのクラブ

が紹介されている。


P34-37

ROTARY AT WORK

ますます、目立つように工夫された「ロータリーアットワーク」の頁。

見出しが大きくスペースも柔軟で写真も大きくなり非常に読みやすくなった。

「相撲強豪校で力士たちを激励」「新種登録ヒメタツを守れ」

「商店街で奨学生の職業体験」東大阪三世代ふれあい祭り」

「カワモニ御朱印帳でクラブの活性化」等々、

ヘッドラインが「読んでみたい」との興味を引く。


P38

大阪関西万博へ行こう!

2025413日から1013日まで、

入場チケットは2660地区が手配してくれるとか

 

P39

ELEVATE ROTARACT

行政と地域のボランティア団体との協働プロジェクト

相模原市の桜名所の落ち葉を回収し、市民に腐葉土として活用してもらおうと

働きかけた相模原RACの例が紹介されている

P40

NEW GENERATION

縁あってロータリーに触れた若者たちの現状。

今回は「世界で起きていることを人ごとと思わないで欲しい」という一言に

目覚めたローターアクターと青少年交換留学で日本に足りない精神的豊かさを

知り、政治家を目指したローテックスからの寄稿。

P41

パズルと詰碁知り

P42

エバンストン便り

RI理事会の動き、RIの現況(会員数、クラブ数外)とロータリー財団の現況

理事会決定事項、RI国際大会の予定、統計

関心のある方は是非お読み下さい

野生型ポリオウィルスの症例数の推移が右下に記載されている。

現況はパキスタン8名とアフガニスタン8名のみ

P43

RI指定記事 

マロニーロータリ-財団管理委員長からのメッセージ

「人生の優れた使い道とは、人生そのものより長く残る者のために使うことである」

という言葉を引用して、「未来へのレガシー」つまり後世に残る遺産というか

価値ある功績として恒久基金の目標100万ドル達成への協力を要請されている。

未来へのレガシー、説得力のある口説き文句だと感心した。

P44

世界ポリオデーのPR

P45

内外よろず案内

今回は第22回全国ロータリー囲碁大会の案内


P46-47 

ロータリー行動計画

参加者の積極的なかかわりを促す

ルーイ・ド・レアルさんに聞く

ロータリーとローターアクト、両方の会員として活動し、現在はRI会員増強委員会の委員を務めるレアルさんへのインタビュー。

効果的な参加促進とは?会員が貢献し、率先し、成長するための有意義な機会が与えられることで積極的なかかわりが生まれること、そのためには会員と対話し、会員の関心を元にクラブの運営モデルをつくることが肝要。ロータリアンとローターアクターが協力してクラブの運営や奉仕プロジェクトを計画したり、その成果をプレゼンテションやソーシャルメディアで配信すると、ロータリー、ローターアクトを理解し

参加してくれるメンバーが確保できる。


P48-51

諸々のお知らせ、案内

投稿要領、クラブの誕生・終結、会員数、分布図等


ひっくり返して縦組みに移ると

表3 ロータリーの友電子版PR『ロータリーの友と私』

頁を開いてビックリ、なんと私(鹿児島西RC深尾)と福島RC相良さんとの

2ショットが掲載されている。「学びとひらめき」ヘッドコピーもいい。

会津と薩摩だけど仲良し、私達は友で知り合ったという紹介もいい。

今月号が発刊されるやメールとラインが殺到、最近の「友」は

結構読まれていると実感した。


P4-8

SPEECH

全国の大会、講演会のプログラムからチョイスした講演の要旨。

今回は、インクルーシブな音楽教育プログラム「エル・システマ」を

紹介するベネズエラ特命全権大使、セイコウ・イシカワさん。

1950年代に父がベネズエラに移住したためベネズエラ生まれ

ベネズエラ育ちの日系二世。ベネズエラの奇跡とも言われる社会福祉活動

としての音楽教育で、最初はガレージで始まったグループ活動が国家的な

組織へと成長し、現在100万人規模の子どもたちが参加している。

音のあふれる楽しい環境では犯罪や暴力もなく健全な市民が育っていく。

国民みんなが音楽を楽しむべきだという主張を入れベネズエラは国家が

このプログラムを主導、楽器も授業料もすべて無償というから素晴らしい。

更に現在は、耳が聞こえない、目が見えない、知的障害のある子供たちも

加え、ホワイトハンドコーラス(白い手袋をはめて手話でパフォーマンス)

声隊、サイン隊としてコンサートに加わっている。まさしく今ロータリーが

目指しているインクルージョンそのものが現出されている。


P9-12

この人訪ねて

日本中のユニークなロータリアンを取材する「この人訪ねて」

今回は、秋田のマタギの里阿仁町出身の中村辰雄会員(相模原南RC)

建築は無を有にする仕事、誰もやらない物件が好きで、現在は

神奈川県相模原市で建築業を営む。息子さん2人も入社して会社は堅調。

その中村さん、かなりの感情派で、司馬遼の「街道を行くーオホーツク街道」

を読んで感動、北海道最北端の小学校に出向いて書籍を贈呈、

その後も送り続け「中村辰雄文庫」となった。

また、東日本大震災では被災地の記事を読んで、車に駄菓子と

国語辞典50冊を摘んで現地の学校を訪ね、ホームクラブにも働きかけ

コピー機や机椅子、ユニホームの他、大型バスをチャーターして

子どもたちに遠足までプレゼントした。勿論故郷阿仁の支援も続け

最近は韓国済州島との青少年交流に心血を注いでいるとか。

ロータリーには、こんな楽しい人もいる。

ロータリアンで良かったと思うこと頻り


P13

にっぽんふうど

ロータリアンが書いたエッセー

ページの色使いも優しくて気軽にちょっとした薀蓄が学べる。

今回は、大勢で味噌仕立ての大鍋を食う「芋煮会」の話と豆の話。

「ずんだ餅」の由来は豆好きの伊達政宗公が豆を潰すのに使った陣太刀が

なまって「ずんだ」になったとか。

日本最初の味噌製造工場を作ったのも政宗公。仙台味噌を使った

芋煮がうまいのは、すごい歴史に支えられているから、なるほど。



P15-16

俳壇・歌壇・柳壇

P16-18

友愛の広場 FRIENDSHIP PLAZA

何か言いたい、何か書きたい、ロータリアンのためのコーナー

日頃思うことや、海外体験、感動体験、時局雑感など何でも可。

ロータリアンは結構、一家言を持った方が多い。


P19

卓話の泉・私の一冊

卓話の泉は友編集部に送付されたクラブの会報、週報に掲載された

卓話の中から選ばれる。

今回は「忍者の処世術」忍術書「間林清陽」によると忍者は

奇襲を任務とし黒装束に身を包む「陰忍」と

諜報、スパイを任務とする「陽忍」がある。

陽忍のテクニックは現代の人付き合いにも応用されるとか。


私の一冊は「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」

相手を知り、自分を知り、それぞれが違うことを知り受け入れる。

それがインクルージョン。この本が教えてくれます。


P21

ロータリーあるある相談室

結構「あるあるそういう事」とか「いるいるそういう人」とかの話題は多い。

今回は「役職に執着する実力者」問題。長年のキャリアでこの役務は

自分しかできないと思い込み委員長を降りない先輩。

機会均等「みんなに公平か」に基づいて、3年交代のルール制にするとか

人事の固定は排除の論理を生み、派閥を作ること、を理解させ、

丁重に降りていただくこと、というのが経験豊かなPDGの解答です。


P22

最後が「声」

友を読んで感激したり、共感したり、逆に「そレは違う」と立腹したり

そういう感想を集めたコーナー